kangosiyametaの日記

看護師である自分の母が癌になり。その日々を思い出として記す。

母が癌になった

64歳、まだ若い、病気に無縁と思っていた母。

そんな母が12月突然胃のつっかえ感を訴えた。胃潰瘍でしょーと軽い気持ちで飲んだ胃カメラで発見。

さらなる検査の結果肝臓転移、リンパ転移を発見。

わたしはそんなこと知らず、夜勤明け、昼寝から目覚めると母からの不在着信。珍しく、不思議に思い電話をする。どこか弱々しい声の母。

『ごめんね、胃がん見つかった』その後の会話は未だに思い出せない。言葉を失った。頭が真っ白だ。その後の自分の行動も覚えてない、気がついたら数時間過ぎ、なぜか車に座り泣いていた。わけわからず声をあげ一人で泣いた。

 

もうすでに入院は決まっていた。自分が新人の頃働いた病院への入院。あそこなら大丈夫と自分に言い聞かせる。今すぐ母に会いたかったが片道2時間と微妙な距離。とりあえずすぐに連休があるからそこまでは勤務に集中と切り替える。

その数日後の1/21に入院。

1/22から連休のため地元に戻る。働いた病院なだけありスムーズに病室に到着。知り合いもちらほら。

カーテンを開けようとしたが一瞬戸惑う…激やせとかだったらどうしよ…いやいや、とりあえず会わなくちゃ。あけてホッとする。まだ12月に母と何も変わらない。いや、顔が白い。思わず下まぶたを下げ、あっ、白い。貧血だ。でもご飯もぺろっと半分食べるしいいのか?いや、貧血が…もう癌の周りから出血してるの?あかん。と母の横で動揺しまくり、バレないように片付けしきれていないベッド周りを整理整頓する。

なんか足りないものがないか確認し、思いのほか病院暖かかったから半袖がほしいと言うので買い物に出かけることとした。

病院を出てすぐ、父に連絡する。思いのほかヤバイ気がすると。元夫という立場に一瞬戸惑ったようだが理解ある今の奥さんに私が父として頼ってるんだから行けとプッシュされすぐに来てくれた。入院の手続きなどを一緒にすませ、自分も一安心。

明日医師からの説明とのこと。母を疲れさせてもあかんと夕方に病院を離れ、看護師友達を呼び出し、治療なことなど聞いたのちアホほど泣いた。一人の友達では足りずハシゴしてもう一人呼び出しまたさらに泣いた。

誰もいない実家に戻り泣き疲れて寝た。