kangosiyametaの日記

看護師である自分の母が癌になり。その日々を思い出として記す。

最期

朝になりだいぶレベルが低下した母。 あんなに夜中動いてたのに、嫌味を言ったのに、声を出しながらも寝ているようだった。 それでも右足だけはベッドから下ろし、トイレの方に向かっていた。何度ベッドに戻してもまた足が出てきてしまう。 訪問看護師が到着…

不穏との戦い

往診医には状態が悪化しやすいため起き上がりが禁止と言われた。トイレはオムツにとのこと。昼間買っておいたオムツがもう役に立つとは。 訪問看護師さんとオムツを装着させ、嫁は薬を受け取りに病院に走ってくれた。 しばらくして呼び出したパートナーが到…

低空飛行

たくさんの友達が来てくれた夜、母のパートナーさんより私が友達と話し部屋を離れているときに母がおかしな行動をとった事を報告受ける。それは母が姪っ子が誰なのか認識できていないようで、パートナーさんが名前を伝えてもわからないと返答したとのことだ…

友達いっぱい

その翌日からちらほら母の友達が来てくれた。 同級生、音楽療法の仲間、親戚、などなど。 午前は訪問看護の方が点滴を繋ぎ、終わる昼から来てくれた。 疲れた顔をしている母だが友達が来ると笑顔を見せ、話していた。数分の面会が終わり、駐車場までお見送り…

低空にて安定。

ステロイドを開始し、すこぶる回復というわけにはいかないが低いなりに落ち着いた印象であった。 たまたま母がまだ入院している頃母に入院したからかんぽ生命になんか出したらお金もらえるはず、なんの書類がいるか聞いてきてと言われ病院から一番近い、今ま…

うちの旦那到着!

点滴を開始するも大きな変化はないなかった。 こたつに座りお茶を飲んだり、ソファでうとうとしたり。相変わらず脈、呼吸ははやく、だるさもあった。だるさに対してオプソを使ってみるも大きな変わりはなかった。痛みではないからなのかな?と思いつつ、だる…

ご飯は食べないけどまぁ安泰

食欲がひたすらにない母。 嫁と私でそれぞれ二品ずつおかずを作るから本人が食べれるもの少しつずつ口にしてくれる。量にして各食事片手一杯ない。 本人も食べないとと思い頑張ってる姿はわかる…けど恐らく癌が圧迫し、食欲すらわかないのであろう。それでも…

まずは環境に適応。

次の日朝6:30に目が覚めた。 下に降りるとまだ母は寝ている。弟家族も起きていない。コーヒーを入れ、のんびり携帯をいじる。母が覚醒する。母の介護ベッドからこたつまで数歩、ゆっくり自分で歩いて来、急に正座になる。『今日からよろしくお願いします』と…

実家到着!

仕事が終わり、準備をし実家に向かい、到着したのは21時前だった。 母はこたつのところに座り、パートナーさんと話していた。 夕食は色んなものを少しずつ食べたとのこと。 車から布団、洗面道具、冷蔵庫に入れる食材だけ下ろす。しばらくしてパートナーさん…

母退院!

母の退院日には弟、パートナーさん、父の男3人が付き添いしてくれた。 特に問題なく家に戻ったとのことだった。 家に戻り早速こたつに入ったら入院中床からの立ち上がりなんかしたことがないため筋力低下があり、立ち上がれなかったこと、姪っ子が足にしがみ…

引き続き掃除。

疲れ果ていつのまにか寝ていた。 起床し軽くお腹に入れると再度掃除を開始した。玄関、庭を掃除する。母が車椅子で戻ったときに邪魔になるものがないようにひたすら片付ける。もともと祖父母の生活スペースに母が移動したためまだたくさん祖父母のものもでて…

退院まであと数日!

退院前に実家を母が過ごしやすく、自分たちが生活しやすいように環境を整える必要があった。 母の退院二日前、自分の連休を使い地元へ。実家に帰る前に病院へ寄る。 これから掃除をしないとだから手短にと思いつつ、今までで一番顔色は悪く、目はうつろ、時…

今の目標、母が家に帰ること!

そこから20日、週1程度で引き続き実家には日帰りで行った。 家族とメールを頻繁にし、家で誰がどこで寝るか、母はどう生活するのが良いかなど打ち合わせ。時間があれば胃がんの文献を読みあさり。 家族には退院、6日間私が到着するまで頑張ってもらうしかな…

退職に向け前進!

退職に向け色んな友達からの情報、案が次々と届く。 石垣の友達は色々と電話してくれ方法がないか探ってくれたようだ。現職場の後輩も私の疲れた顔に気づき話すと今すぐにでも辞める方法がないのか、今まで辞めた人たちに連絡をとって聞いてくれた。 たまた…

退職するってどう動くの?

母の退院に向け、自分が家で看護しようというのは当たり前の事のように、躊躇なく決断できた。もともと今年度で転職をしようと思っていたからそれとなく上司に伝えてはいた。 もう2月なのに次の職場を決めてないのはありがたい事だった、心配性の自分にして…

医師からのお話し

翌日、気が重いなと思いつつ一人で2時間高速を飛ばし実家に戻る。 郵便を取り込み、なんだかんだしていると弟の嫁がばったり来た。少し話し、病院に向かう。 母はいつもと変わらずだるそうに横になっている。差し入れを渡し、話していると看護師が呼びに来た…

抗がん剤開始後の一週間

内服治療が開始してから仕事が続き地元に帰れない日々。 面会に行った家族から今日はこうだったというメールしか情報はなく、ふと母からメールが届く。去年も疲労で調子悪かったのに仕事辞めなかったから神様に休めって忠告の入院なんだとメールがきたかと思…

抗がん剤開始

医師の説明の次の日なら抗がん剤の内服が開始した。内服を21日間し、8日目に点滴投与、そのあと二週間休憩の5週間1クール。 開始する前にすでに微熱、吐き気、下痢…こんな状態で治療開始するの?と思いきや一番弱い治療なのでと開始。 朝薬を飲み、大きな副…

医師からの説明

1/23家族に医師から説明だった。 朝起きたもののすぐに病院に行く気になれず、昨日とは別の友達にメールする。返事はなく、車に乗るが気がのらず地元を久々ぶらぶらする。さすが地元、ショップ店員の友達が働いていた。すごい驚いた顔をしていたがすぐに目が…

母が癌になった

64歳、まだ若い、病気に無縁と思っていた母。 そんな母が12月突然胃のつっかえ感を訴えた。胃潰瘍でしょーと軽い気持ちで飲んだ胃カメラで発見。 さらなる検査の結果肝臓転移、リンパ転移を発見。 わたしはそんなこと知らず、夜勤明け、昼寝から目覚めると母…