kangosiyametaの日記

看護師である自分の母が癌になり。その日々を思い出として記す。

医師からの説明

1/23家族に医師から説明だった。

 

朝起きたもののすぐに病院に行く気になれず、昨日とは別の友達にメールする。返事はなく、車に乗るが気がのらず地元を久々ぶらぶらする。さすが地元、ショップ店員の友達が働いていた。すごい驚いた顔をしていたがすぐに目が腫れまくりの私に気づき心配してくれる。

メールした友達から電話もきた。事情を話すととりあえずなんか食え、腹になんか入れてから病院行け!と背中を押してくれる。

病院に着くとすぐ母がメモできるか言われどうしたのかと思うと貯金通帳やら生命保険の話しをし始める。

しばらくして母のパートナーが到着する。何度も会い、メールする仲であり、たわいない日常会話をするが、また急に母が思い出したかのように話しはじめる。今度はお葬式の話し。遺影のことやら、なんやら。まだそんな事を話すタイミングじゃないとパートナーさんが中断するが無視して話し続ける。しばらくして弟も到着。仕事を抜けて来てくれた。しかし葬式の話しをしている母に不思議そうな顔をする。

 

看護師に全員揃ったか聞かれ面談室に案内される。

母、パートナー、弟が不安そうに聞く中医師が説明を開始する。話の途中でパソコンに映されたCTの結果に驚いた。家族にわからなくとも、看護師の私にだけわかる…肝臓の大きさが半端ない。どんだけ転移してるんだよ、もう終わったと心底思った。抗がん剤?もう無理だ。

どうしよ?

『明日から抗がん剤は開始します。胃だけなく肝臓の癌も小さくなるかも』と医師の言葉に安堵の表情を浮かべる家族。ダメだ、私が見たものは私の中に留めよう。家族はまだ受け止めれないと判断した。

 

医師の話しに納得し、母は余命をあえて聞かない事を選択した。とりあえず通院治療を目指すとのこと。

みんなが退室したあと医師にちらっと聞く、抗がん剤が効果あった場合どのぐらいの予後か…一年と思いのほか長いことに安心した。

しかし効かなかったら…数ヶ月。効果が出ることを願うしかないなと。

 

病室に戻ると母は治療が開始するから大丈夫と笑顔を見せる。その笑顔に逆に励まされる。

 

弟が帰るとのことであり、おそらく通院治療とはいえど一人で生活は無理だから自分が地元に戻ることを提案する。そうなの?と驚く弟。自分でもいつの間にそんな決断したっけなと思いつつ言葉がでた。仕事はと言われ、なんでか3月いっぱいで転職しようとしてたから辞表はだしてあり、なのになんでか次の転職先をまだ決めてないことを伝える。心配性の自分としても不思議な状況。なんで転職先まだ決めてないんだろう。まぁいっか、地元にすんなり戻れる、旦那もきっとわかってくれると伝えた。

部屋に戻ると母とパートナーが話していたのでまた明日来ることを伝える。

ちょうどメールをくれた友達が仕事が終わったとのこと、ご飯を一緒にし、いまのとこ、告知のあとすぐ連休があったこと、医師の説明もきけたこと、転職活動してないことなどいまのとこタイミングばっちしだから大丈夫と励まされ、なんかそんな気がし、久々に泣かずに寝れた。