kangosiyametaの日記

看護師である自分の母が癌になり。その日々を思い出として記す。

ご飯は食べないけどまぁ安泰

食欲がひたすらにない母。

嫁と私でそれぞれ二品ずつおかずを作るから本人が食べれるもの少しつずつ口にしてくれる。量にして各食事片手一杯ない。

本人も食べないとと思い頑張ってる姿はわかる…けど恐らく癌が圧迫し、食欲すらわかないのであろう。それでも朝はヨーグルトと果物を食べてくれる。なんなら大好きなコーヒーも一口飲みたいと言ってくれる。それだけで嬉しかった。

昼間はこたつで過ごしたり、ソファでうたた寝。このぐらいの低空飛行が緩やかにならいいなと思う。

しかし少しずつ状況は悪くなっていく。

来て4日目、身体のだるさが増してきた。ひたすらにだるいらしい。脈も呼吸も早い。だるさのせいで動作も緩慢になっている。だらくて辛いって言葉も聞かれるようになった。

下血もしているようであった。貧血からのだるさなのか他なのかわからないけど訪問看護師に相談してみる。すぐに医師に連絡が行き、採血、エコーが実施された。胸水、腹水はないとのこと。

翌日からオプソと、ステロイド、止血剤入りの点滴を一日数時間だけ投与することとなった。採血の結果思いのほか悪化していなく、なんでだるいのかよくわからなかった。しかし癌の末期ということには変わりなく、医師から家族にではなく、私にだけステロイドのおかげで少し上向きになる、けどそれは決して回復ではなく、良い意味での副作用。この機会に本人、最後のやりたいことをやらせてあげてと言われる。着々と最後に向かっているんだなと、娘として、看護師として気合いをいれた。